RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

シェイクスピア作品感想リスト

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シェイクスピアは色彩豊かで多様な作品を数多く遺しました。彼の戯曲は、さまざまな人間関係や文化を交えて、数多の解釈を生み出し、現代でも熱心に研究が進められています。さらには、現代の科学技術を用いて、新たな発見が次々に認められています。そして、彼の戯曲は現在の舞台や映画でも、色褪せない存在感と感動を放ち続けています。ここでは、シェイクスピア作品の感想をまとめました。ぜひ、お楽しみください。

 

「美しく、優しく、真実の」がわが主題のすべてであり、
「美しく、優しく、真実の」をべつの言葉に変えて用いる。
私の着想はこの変化を考えるのに使いはたされるのだ、
三つの主題が一体となれば
実に多様な世界がひらかれるから。
美しさ、優しさ、真実は、別々ならずいぶん生きていた。
だが、この三つが一人にやどったことはかつてない。

シェイクスピアソネット集』

 

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晩年から比較すると演出の未熟さや台詞の硬さなどが見られますが、随所には彼の天才性が光り、のちの傑作を彩る登場人物たちの性質が顔を見せます。また、時流を意識した執筆によって、当時に好評を博して劇作家としての立場を明確に確立した時期でもあります。

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確立した立場と観衆の受け入れる態度が自信となって、シェイクスピアの個性を発揮する作品が生み出されます。劇性の激しさや抒情性の豊かさ、欲望の強さや影を生きる人々など、色鮮やかな作品群で揺るぎない才能を存分に込めた時代と言えます。

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作風に重苦しさが添えられ、悲劇的な描写が増加するようになります。悲劇作品が増えただけではなく、喜劇においても深い傷や清々しさの得られない問題を提起するような作品(問題劇)などが多く生まれました。四大悲劇と呼ばれる作品群が執筆されたのも、この時代です。

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ロマンス劇(悲喜劇)を中心に書き上げられていた時代で、作品が劇前半で悲劇のように歩み、或る転換的な事件によって喜劇的結末へと収束するという形の作品を多く描きました。悲劇性の強さと、宗教的な説得が特徴とも言え、シェイクスピアの天才性が満開に花開いている時代です。

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