RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『自省録』マルクス・アウレリウス 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 アウレーリウスはローマ皇帝で哲人。蕃族の侵入や叛乱の平定のために東奔西走したが、わずかにえた孤独の時間に自らを省み、日々の行動を点検し、ストアの教えによって新たなる力を得た。本書は静かな瞑想の…

『海の沈黙』ヴェルコール 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ナチ占領下のフランス国民は、人間の尊厳と自由を守るためにレジスタンス運動を起こした。ヴェルコールはこの抵抗運動の中から生まれた作家である。ナチとペタン政府の非人間性を暴露したこの2篇は、強いら…

『金沢』吉田健一 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 金沢の町の路次にさりげなく家を構えて、心赴くまま名酒に酔い、九谷焼を見、程よい会話の興趣に、精神自由自在となる〝至福の時間〟の体験を深まりゆく独特の文体で描出した名篇『金沢』。灘の利き酒の名人…

『ペドロ・パラモ』フアン・ルルフォ 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ペドロ・パラモという名の、顔も知らぬ父親を探して「おれ」はコマラに辿りつく。しかしそこは、ひそかなささめきに包まれた死者ばかりの町だった……。生者と死者が混交し、現在と過去が交錯する前衛的な手法…

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