RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『喪服の似合うエレクトラ』ユージン・オニール 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 二〇世紀アメリカを代表する劇作家オニールの最高傑作。ギリシア悲劇の筋立てを南北戦争後のニュー・イングランドに移し、父母姉弟の錯雑した愛憎を描く迫真のドラマ。 ユージン・オニール(1888-1953)は…

『若草物語』ルイザ・メイ・オルコット 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 虚栄心はあるが温順で信心深い長女メグ、独立心が強く活発な次女ジョ一、心優しくはにかみやの三女ベス、無邪気でおしゃれな四女エミイ──ニューイングランドに住むマーチ家の四人姉妹は、南北戦争に従軍した…

『夏への扉』ロバート・アンスン・ハインライン 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にたくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じているのだ。1970年12月3日、このぼくもまた夏への扉を探していた。最愛の…

『アテネのタイモン』ウィリアム・シェイクスピア 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 財産を気前よく友人や家来に与えることで有名なアテネの貴族タイモン。貯えが尽きることを恐れる執事の忠告も無視し贈与を続けるが、膨れ上がった借金の返済に追われることに。「友達を試す」と他の貴族らに…

『シンベリン』ウィリアム・シェイクスピア 感想

こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 ブリテン王シンベリンの娘イノジェンは、イタリア人ヤーキモーの罠にはまり、不貞を疑われる。嫉妬に狂う夫ポステュマスの殺意を知らぬまま、イノジェンは男装してウェールズへ行くが、薬で仮死状態になった…

『ウィンザーの陽気な女房たち』ウィリアム・シェイクスピア 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 1597年から1598年に執筆されたと言われる本作『ウィンザーの陽気な女房たち』は、題名どおりにシェイクスピア作品のなかでも頭抜けて陽気な感情で観る(読む)ことができる演劇です。諸説ありますが一説に、…

『夏の花』原民喜 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 広島で被爆した原民喜は、見たものすべてを書き尽すことのみを心に決め、激することなく静かに物語った。だからこそ「夏の花」「廃墟から」「壊滅の序曲」等の作品が伝える原爆の凄惨さと作者の悲しみを、い…

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