RIYO BOOKS

RIYO BOOKS

主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『緋色の研究』アーサー・コナン・ドイル 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 文学の知識─皆無、哲学の知識─皆無。毒物に通暁し、古今の犯罪を知悉し、ヴァイオリンを巧みに奏する特異な人物シャーロック・ホームズが初めて世に出た、探偵小説の記念碑的作品。ワトスンとホームズの出会…

『ボヴァリー夫人』ギュスターヴ・フローベール 感想

こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 これは夢と現実との相剋の書であり、空想と情熱とが世俗のうちに置かれたときの不幸を物語る悲劇である。作者の目的は飽くまでも「美」の追究であったが、しかしこの小説が作者の書斎のなかで美を枢軸として…

『真昼の暗黒』アーサー・ケストラー 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 独房404号に収監された古参党員ルバショフ。三度の審問を通じて明らかになる過去と現在、壁を叩く獄中の暗号通信。No.1とは誰か?自白はなぜ行われたか?スターリン時代のモスクワ裁判と大粛清を暴いたベス…

『笑う月』安部公房 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 笑う月が追いかけてくる。直径1メートル半ほどの、オレンジ色の満月が、ただふわふわと追いかけてくる。夢のなかで周期的に訪れるこの笑う月は、ぼくにとって恐怖の極限のイメージなのだ──。交錯するユーモ…

privacy policy