RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『ハツカネズミと人間』ジョン・スタインベック 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ジョン・スタインベックはドイツ系移民の父とアイルランド系移民の母を持ちます。彼は、世界大恐慌時代のアメリカ社会を告発した『怒りの葡萄』を発表し、1940年にピューリッツァー賞を受賞しました。今回…

『閨房哲学』マルキ・ド・サド 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ドナチアン・アルフォンス・フランソワ・ド・サド『閨房哲学』。通称「サド公」の思想にフォーカスされた、対話体作品です。 快楽の法則の信奉者、遊び好きなサン・タンジェ夫人と、彼女に教えを受ける情熱…

『予告された殺人の記録』ガブリエル・ガルシア=マルケス 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 ガブリエル・ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』です。コロンビアのジャーナリストであり、マジックリアリズム文学の先駆者です。1982年にノーベル文学賞を受賞しています。 町をあげての婚礼騒ぎ…

『君主論』ニッコロ・マキアヴェッリ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ニッコロ・マキアヴェッリ『君主論』です。 ルネサンス期イタリアの政治的混乱を辛くも生きたマキアヴェッリ(1469-1527)は外交軍事の実経験と思索のすべてを傾けて、君主たるものが権力をいかに維持・伸…

『水いらず』ジャン=ポール・サルトル 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 ジャン=ポール・サルトル『水いらず』です。短篇・中篇集です。 性の問題をはなはだ不気味な粘液的なものとして描いて、実存主義文学の出発点に位する表題作、スペイン内乱を舞台に実存哲学のいわゆる限界…

『死刑囚最後の日』ヴィクトル=マリー・ユーゴー 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ヴィクトル・ユーゴー『死刑囚最後の日』です。フランスのロマン主義第一人者で、『レ・ミゼラブル』を著しています。 自然から享けた生命を人為的に奪い去る社会制度=死刑。その撤廃をめざし、若き日のユ…

『シーシュポスの神話』アルベール・カミュ 感想

こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 アルベール・カミュ『シーシュポスの神話』です。2005年改版です。 神々がシーシュポスに科した刑罰は大岩を山頂に押しあげる仕事だった。だが、やっと難所を越したと思うと大岩は突然はね返り、まっさかさ…

『カフカ寓話集』フランツ・カフカ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 フランツ・カフカ『カフカ寓話集』です。30の短篇・中篇集です。 「カフカ伝説」といったものがある。世の名声を願わず、常に謙虚で、死が近づいたとき友人に作品一切の焼却を依頼したカフカーー。だが、く…

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