RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

読了-オーストリア文学

『水晶』アーダルベルト・シュティフター 感想

こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 短篇集〝石さまざま〟中の1篇。クリスマスの前日、兄と妹はアルプスを越えて祖父母の許へ行き贈物をもらって帰途についた。妹ザンナは黒衣に落ちる一ひらの雪を捉えて大喜び、それが遭難の前触れとも知らず…

『論理哲学論考』ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 「およそ語られうることは明晰に語られうる。そして、論じえないことについては、人は沈黙せねばならない」──本書は、ウィトゲンシュタインが生前刊行した唯一の哲学書である。体系的に番号づけられた「命題…

『若き詩人への手紙/若き女性への手紙』ライナー・マリア・リルケ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 『若き詩人への手紙』は、一人の青年が直面した生死、孤独、恋愛などの精神的な苦痛に対して、孤独の詩人リルケが深い共感にみちた助言を書き送ったもの。『若き女性への手紙』は、教養に富む若き女性が長…

『光のない。』エルフリーデ・イェリネク 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 2011年3月11日、太平洋沖地震は大津波を生みました。日本の東北地方を飲み込むほどの巨大さで、あらゆる人やあらゆる物を攫いました。しかし、災害は止まらず、福島第一原子力発電所の事故を引き起こします…

『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大さと悲惨をあますところなく描いた本書は、日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ、現在にいたっている。原著の初版は1947年、日…

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