RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『変身』フランツ・カフカ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 フランツ・カフカ『変身』です。「不条理文学」としてあまりに有名な作品です。ですが、著者が亡くなってから広まった為、明確な解釈は未だに出ておらず、現在も研究が続けられています。 ある朝目覚めてみ…

『地下室の手記』フョードル・ドストエフスキー 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 フョードル・ドストエフスキー『地下室の手記』です。 極端な自意識過剰から一般社会との関係を絶ち、地下の小世界に閉じこもった小官吏の独白を通して、理性による社会改造の可能性を否定し、人間の本性は…

『父と子』イワン・ツルゲーネフ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ツルゲーネフ『父と子』です。前回の『はつ恋』の次に世に出された作品です。テイストは大きく変わります。こちらもツルゲーネフ中期の代表作です。 「ニヒリスト」という言葉はこの作品から広まったーー自…

『はつ恋』イワン・ツルゲーネフ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 イワン・ツルゲーネフ『はつ恋』です。1800年代のロシア・リアリズム文学におけるドストエフスキーの好敵手です。 16歳のウラジーミルは、別荘で零落した公爵家の年上の令嬢ジナイーダと出会い、初めての…

『イワン・デニーソヴィチの一日』アレクサンドル・ソルジェニーツィン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 アレクサンドル・ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』です。ソビエトの「雪解け」時代、スターリニズム批判、ノーベル文学賞受賞。真にロシアを思い、強いキリストへの信仰心を持った文学…

『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』です。 「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大さと悲惨をあますところなく描いた本書は、日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ…

『緋文字』ナサニエル・ホーソーン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ナサニエル・ホーソーン『緋文字』です。1850年に出版されました。 胸に赤いAの文字を付け、罪の子を抱いて処刑のさらし台に立つ女。告白と悔悛を説く青年牧師の苦悩……。厳格な規律に縛られた17世紀ボスト…

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