RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『カルメン』プロスペル・メリメ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 プロスペル・メリメ『カルメン』です。数ヶ国語を使いこなす、フランスへ初めてロシア文学を紹介した作家です。 南国スペインの情熱を象徴する美貌の女カルメン。純朴で真面目な青年ドン・ホセは、彼女と出…

『キャッツ』T・S・エリオット 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 イギリスの偉大な詩人、トーマス・スターンズ・エリオットの『キャッツ』です。邦題として『ポッサムおじさんの猫とつき合う法』と添えられています。日本では「劇団四季」のミュージカル名が広まっている…

『夜の森』デューナ・バーンズ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 デューナ・バーンズ『夜の森』です。デカダン派女流作家として小説・戯曲などで活躍した作家です。T・S・エリオットが絶賛し、この作品の「序文」を書いています。 両大戦間のベルリン、ウィーン、パリ、ニ…

『花のノートルダム』ジャン・ジュネ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 多くの犯罪に手を染めたジャン・ジュネ(1910-1986)の最初の小説『花のノートルダム』です。 「ジュネという爆弾。その本はここにある」(コクトー)。「泥棒」として社会の底辺を彷徨していたジュネは、…

『恐るべき子供たち』ジャン・コクトー 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 フランスの多彩な芸術家ジャン・コクトーの代表小説『恐るべき子供たち』です。詩人であり劇作家であり、美術にも秀でている「芸術のデパート」。本書には彼の数十点もの挿絵が挟まれています。 14歳のポー…

『バベットの晩餐会』イサク・ディーネセン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 デンマークの作家、カレン・ブリクセンの『バベットの晩餐会』です。イサク・ディーネセンという名前は英語版ペンネームです。 女中バベットは富くじで当てた1万フランをはたいて、祝宴に海亀のスープやブ…

『星界の報告』ガリレオ・ガリレイ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 「近代科学の父」或いは「天文学の父」と呼ばれる天才、イタリアの物理学者で哲学者のガリレオ・ガリレイ。その人生に大きな影響を及ぼした『星界の報告』です。 1610年冬、ガリレオ(1564-1642)はみずか…

『グレート・ギャツビー』F・スコット・フィッツジェラルド 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 F・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』です。 ロストジェネレーションの盛衰を、公私共に歩んだ作家の代表作です。 豪奢な邸宅に住み、絢爛たる栄華に生きる謎の男ギャツビーの胸の中に…

『巨匠とマルガリータ』ミハイル・ブルガーコフ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』です。近代ロシア文学の「奇書」とされる作品です。 春のモスクワに降り立つ悪魔、灼熱のゴルゴダと名無しの巨匠。首は転がり、黒猫はしゃべり、ルーブル札が…

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