RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『三文オペラ』ベルトルト・ブレヒト 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 現代の演劇に革命的な影響を及ぼしたベルトルト・ブレヒト。その代表作とも言える異化演劇の源として関心が寄せられる名作『三文オペラ』です。 ドイツの劇作家ブレヒト(1898-1956)が音楽家クルト・ワイ…

『ビュビュ・ド・モンパルナス』シャルル=ルイ・フィリップ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 ドストエフスキーの肖像を掲げ、その作風のように激しく当時のフランスを生きたフィリップ。35歳という短い人生の中で生み出した、美しいプロレタリアート文学の代表作『ビュビュ・ド・モンパルナス』です…

『赤い花・信号/他』フセーヴォロト・ガルシン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 ロシアにおいて絶対的な善を抱き、社会に苦悩し、短い生涯を終えたフセーヴォロト・ガルシンの代表作『赤い花』です。他に5篇が収録されており、この旺文社文庫には『ナジェジュダ・ニコラーエヴナ』という…

『浴室』ジャン=フィリップ・トゥーサン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 1985年、パリにおいてフランス文学界隈を騒がせた、新進気鋭作家ジャン=フィリップ・トゥーサンの『浴室』です。ジョン・ルヴォフによって映画化もされています。 「午後を浴室で過ごすようになった時、そ…

『室温〜夜の音楽〜』ケラリーノ・サンドロヴィッチ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 劇団「ナイロン100℃」主宰者で、俳優であり、音楽家でもある多彩な奇才、ケラリーノ・サンドロヴィッチの戯曲『室温~夜の音楽~』です。 ホラーとコメディは、果たしてひとつの舞台の上に同居できるものな…

『われら』エヴゲーニイ・ザミャーチン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 エヴゲーニイ・ザミャーチンの代表作にして問題作『われら』です。当時のロシア情勢や政治の変革を風刺し、近年まで世に姿を見せなかった作品です。 20世紀ソヴィエト文学の「異端者」ザミャーチン(1884-…

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