RIYO BOOKS

RIYO BOOKS

主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『車輪の下』ヘルマン・ヘッセ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』です。手元にある「旺文社 岩淵達治訳」が、名訳です。とても実直で原文の美しさが感じられます。現在は、旺文社自体が「旺文社文庫」を廃刊してしまい古書での入手しかできな…

『ロリータ』ウラジーミル・ナボコフ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・ナボコフの『ロリータ』です。アメリカへ亡命したロシアの作家であるナボコフの代表作。大変有名な古典作品ですが、出版までは苦難の道でした。 「ロリータ、我が命の光…

『かもめ・ワーニャ伯父さん』アントン・チェーホフ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 アントン・チェーホフ『かもめ』『ワーニャ伯父さん』です。チェーホフ四大劇に数えられるニ作品。戯曲です。 恋と名声にあこがれる女優志望の娘ニーナに、芸術の革新を夢見る若手劇作家と、中年の流行作家…

『ガラスの動物園』テネシー・ウィリアムズ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 テネシー・ウィリアムズ『ガラスの動物園』。戯曲です。1945年3月、第二次世界大戦の終焉間近にブロードウェイで上演されました。 不況時代のセント・ルイスの裏街を舞台に、生活に疲れ果てて、昔の夢を追…

『人形の家』ヘンリック・イプセン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ヘンリック・イプセン『人形の家』。戯曲です。 「あたしは、何よりもまず人間よ」ノルウェーの戯曲家イプセン(1828-1906)は、この愛と結婚についての物語のなかで、自分自身が何者なのかをまず確かめる…

『スペードの女王/ベールキン物語』アレクサンドル・プーシキン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ロシアの国民的詩人アレクサンドル・プーシキンの『スペードの女王』と短篇5作をまとめた『ベールキン物語』です。手元には旧装丁の赤帯がありますので、こちらの紹介文を記載します。 トランプの秘密に憑…

『トニオ・クレーゲル/ヴェニスに死す』トーマス・マン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちら。 トーマス・マン『トニオ・クレーゲル/ヴェニスに死す』です。『魔の山』で名を知られているドイツの小説家です。彼の初期中篇二作です。 精神と肉体、芸術と生活の相対立する二つの力の間を彷徨しつつ、そのど…

privacy policy