RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『青い眼がほしい』トニ・モリスン 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 黒人の少女クローディアが語る、ある友だちの悲劇──。マリゴールドの花が咲かなかった秋、クローディアの友だち、青い目にあこがれていたピコーラはみごもった。妊娠させたのはピコーラの父親。そこに至るま…

『偽りの告白』ピエール・ド・マリヴォー 感想

こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 女性の繊細な恋愛心理と微妙な恋のかけ引きを得意とするマリヴォーの代表作。心おだやかで愛らしい登場人物たちが織りなす恋愛喜劇。 現代でも舞台で数多く演じられる作品を残した劇作家ピエール・ド・マリ…

『フーコーの振り子』ウンベルト・エーコ 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 「追われている。殺されるかもしれない。そうだ、テンプル騎士団だ」ミラノの出版社に持ち込まれた原稿が、三人の編集者たちを中世へ、錬金術の時代へと引き寄せていく。やがてひとりが失踪する。行き着いた…

『海賊船』岡本綺堂 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 元は徳川の御家人であり、明治維新ののちに英国公使館で日本語書記を務めていた父親のもとで岡本綺堂(1872-1939)は生まれました。士族らしく彼は漢文や漢詩を習う一方で、父親と同じように英国公使館で働…

『ある奴隷少女に起こった出来事』ハリエット・アン・ジェイコブズ 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 好色な医師フリントの奴隷となった美少女、リンダ。卑劣な虐待に苦しむ彼女は決意した。自由を掴むため、他の白人男性の子を身籠ることを──。奴隷制の真実を知的な文章で綴った本書は、小説と誤認され一度は…

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