RIYO BOOKS

RIYO BOOKS

主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

読了-ロシア文学

『カラマーゾフの兄弟』フョードル・ドストエフスキー 感想

こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 父親フョードル・カラマーゾフは、圧倒的に粗野で精力的、好色きわまりない男だ。ミーチャ、イワン、アリョーシャの3人兄弟が家に戻り、その父親とともに妖艶な美人をめぐって繰り広げる葛藤。アリョーシャ…

『赤い花・信号/他』フセーヴォロト・ガルシン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 ロシアにおいて絶対的な善を抱き、社会に苦悩し、短い生涯を終えたフセーヴォロト・ガルシンの代表作『赤い花』です。他に5篇が収録されており、この旺文社文庫には『ナジェジュダ・ニコラーエヴナ』という…

『われら』エヴゲーニイ・ザミャーチン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 エヴゲーニイ・ザミャーチンの代表作にして問題作『われら』です。当時のロシア情勢や政治の変革を風刺し、近年まで世に姿を見せなかった作品です。 20世紀ソヴィエト文学の「異端者」ザミャーチン(1884-…

『時のざわめき』オシップ・E・マンデリシュターム 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 ソビエトの闇に深く閉じ込められ、不当で非業の死を遂げたオシップ・E・マンデリシュターム。彼の残した、残すことができた僅かな作品の一つである『時のざわめき』です。 『時のざわめき』は、過去につい…

『巨匠とマルガリータ』ミハイル・ブルガーコフ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』です。近代ロシア文学の「奇書」とされる作品です。 春のモスクワに降り立つ悪魔、灼熱のゴルゴダと名無しの巨匠。首は転がり、黒猫はしゃべり、ルーブル札が…

『かもめ・ワーニャ伯父さん』アントン・チェーホフ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 アントン・チェーホフ『かもめ』『ワーニャ伯父さん』です。チェーホフ四大劇に数えられるニ作品。戯曲です。 恋と名声にあこがれる女優志望の娘ニーナに、芸術の革新を夢見る若手劇作家と、中年の流行作家…

『スペードの女王/ベールキン物語』アレクサンドル・プーシキン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ロシアの国民的詩人アレクサンドル・プーシキンの『スペードの女王』と短篇5作をまとめた『ベールキン物語』です。手元には旧装丁の赤帯がありますので、こちらの紹介文を記載します。 トランプの秘密に憑…

『地下室の手記』フョードル・ドストエフスキー 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 フョードル・ドストエフスキー『地下室の手記』です。 極端な自意識過剰から一般社会との関係を絶ち、地下の小世界に閉じこもった小官吏の独白を通して、理性による社会改造の可能性を否定し、人間の本性は…

『父と子』イワン・ツルゲーネフ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ツルゲーネフ『父と子』です。前回の『はつ恋』の次に世に出された作品です。テイストは大きく変わります。こちらもツルゲーネフ中期の代表作です。 「ニヒリスト」という言葉はこの作品から広まったーー自…

『はつ恋』イワン・ツルゲーネフ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 イワン・ツルゲーネフ『はつ恋』です。1800年代のロシア・リアリズム文学におけるドストエフスキーの好敵手です。 16歳のウラジーミルは、別荘で零落した公爵家の年上の令嬢ジナイーダと出会い、初めての…

『イワン・デニーソヴィチの一日』アレクサンドル・ソルジェニーツィン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 アレクサンドル・ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』です。ソビエトの「雪解け」時代、スターリニズム批判、ノーベル文学賞受賞。真にロシアを思い、強いキリストへの信仰心を持った文学…

『白痴』フョードル・ドストエフスキー 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 フョードル・ドストエフスキー『白痴』です。この作品は「真に美しい肯定的な人間を描く」ことを動機に書かれたものです。 高貴な人間は道化の姿をしているーーロシア社会の混沌の中にあらわれた純粋で無垢…

『外套・他』ニコライ・ゴーゴリ 感想・読み比べ

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちら。 ニコライ・ゴーゴリ「外套」です。この訳本はもう手に入らないかもしれません。個人的にこの講談社文芸文庫が一番楽しむことができました。訳者は吉川宏人さん。名訳です。 “我々はみなゴーゴリの<外套>から出…

『罪と罰』フョードル・ドストエフスキー 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ドストエフスキー『罪と罰』です。トルストイと並ぶ19世紀ロシアのリアリズム文学代表作家。1866年にこの作品は世に出ました。 鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善…

『青い脂』ウラジーミル・ソローキン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ロシアのモダン作家ウラジーミル・ソローキンの『青い脂』です。第三回Twitter文学賞海外部門第一位を受賞しています。 2068年、クローン文学作家を用いた実験が行われている。今回はロシア文学作家、7人の…

privacy policy