RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

読了-ドイツ文学

『若きウェルテルの悩み』ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 親友のいいなずけロッテに対するウェルテルのひたむきな愛とその破局を描いたこの書簡体小説には、ゲーテが味わった若き日の情感と陶酔、不安と絶望が類いまれな抒情の言葉をもって吐露されている。晩年、詩…

『バッハの生涯と芸術』ヨハン・ニコラウス・フォルケル 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 音楽家フォルケルの手に成る本書(1802)は、バッハの生涯を略述した上で、作品、作曲の方法、演奏の仕方、弟子の養成等について語り、ドイツの国民的財産としてのバッハを顕彰した最初の本格的評伝。諸処に…

『みずうみ』テオドール・シュトルム 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 月光に浮かび上がる少女エリーザベトの肖像。老学究ラインハルトはいま少年の日の昔にいる。あの頃は2人だけでいるとよく話がとぎれた。それが自分には苦しくて、何とかしてそうならないように努めた。──若…

『青い花』ノヴァーリス 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ある夜、青年ハインリヒの夢にあらわれた青い花。その花弁の中に愛らしい少女の顔をかいま見た時から、彼はやみがたい憧れにとらえられて旅に出る。それは彼が詩人としての自己にめざめてゆく内面の旅でもあ…

『飛ぶ教室』エーリッヒ・ケストナー 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 孤独なジョニー、弱虫のウーリ、読書家ゼバスティアン、正義感の強いマルティン、いつも腹をすかせている腕っぷしの強いマティアス。同じ寄宿舎で生活する5人の少年が友情を育み、信頼を学び、大人たちに見…

『あのころはフリードリヒがいた』ハンス・ペーター・リヒター 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ヒトラー政権下のドイツ。人々はしだいに反ユダヤの嵐にまきこまれてゆくーーその時代に生き、そして命をおとしたひとりのユダヤ人少年フリードリヒの悲劇の日々を、ドイツ人少年の目から克明に描いた話題作…

『モモ』ミヒャエル・エンデ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語。時間に追われ、人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に、風変りな少女モモが時間の真の意味を気づかせます。町…

『ツァラトゥストラ』フリードリヒ・ニーチェ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 無限にゆたかな生命の海にふかく見入って、意志の哲学を思索し、「永劫回帰」の戦慄に耐えて存在の実相に徹する人間像への希望をうたうニーチェ。近代の思想と文学に強烈な衝撃を与えた彼の、今日なお予言…

『芸術作品の根源』マルティン・ハイデッガー 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 実存哲学における代表的なドイツの哲学者マルティン・ハイデッガーの後期における思索の転換的作品『芸術作品の根源』です。 芸術作品は、日常生活に回収される道具と異なり、世界と大地との亀裂の狭間に真…

『三文オペラ』ベルトルト・ブレヒト 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 現代の演劇に革命的な影響を及ぼしたベルトルト・ブレヒト。その代表作とも言える異化演劇の源として関心が寄せられる名作『三文オペラ』です。 ドイツの劇作家ブレヒト(1898-1956)が音楽家クルト・ワイ…

『車輪の下』ヘルマン・ヘッセ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』です。手元にある「旺文社 岩淵達治訳」が、名訳です。とても実直で原文の美しさが感じられます。現在は、旺文社自体が「旺文社文庫」を廃刊してしまい古書での入手しかできな…

『トニオ・クレーゲル/ヴェニスに死す』トーマス・マン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちら。 トーマス・マン『トニオ・クレーゲル/ヴェニスに死す』です。『魔の山』で名を知られているドイツの小説家です。彼の初期中篇二作です。 精神と肉体、芸術と生活の相対立する二つの力の間を彷徨しつつ、そのど…

『カフカ寓話集』フランツ・カフカ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 フランツ・カフカ『カフカ寓話集』です。30の短篇・中篇集です。 「カフカ伝説」といったものがある。世の名声を願わず、常に謙虚で、死が近づいたとき友人に作品一切の焼却を依頼したカフカーー。だが、く…

『変身』フランツ・カフカ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 フランツ・カフカ『変身』です。「不条理文学」としてあまりに有名な作品です。ですが、著者が亡くなってから広まった為、明確な解釈は未だに出ておらず、現在も研究が続けられています。 ある朝目覚めてみ…

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