RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『論理哲学論考』ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 「およそ語られうることは明晰に語られうる。そして、論じえないことについては、人は沈黙せねばならない」──本書は、ウィトゲンシュタインが生前刊行した唯一の哲学書である。体系的に番号づけられた「命題…

『慈善週間または七大元素』マックス・エルンスト 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 『慈善週間または七大元素』では文章の部分が減り、「絵解き」の要素をぐんと強めているが、一種の小説であることにはかわりがない。既成の銅版画図版を切りとり、貼りあわせてゆくコラージュのごく単純な操…

『ハイ・ライズ』ジェイムズ・グレアム・バラード 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ロンドン中心部に聳え立つ、知的専門職の人々が暮らす、新築の40階建の巨大住宅。1000戸2000人を擁し、マーケット、プール、ジム、レストランから、銀行、小学校までを備えたこの一個の世界は事実上、10階ま…

『武蔵野』国木田独歩 感想

こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 武蔵野を逍遥しながら独歩は愛着をこめて「生活と自然とがこのように密接しているところがどこにあるか」と言っている。作者は、常に自然を通じて人生を、また人間を通じて自然を見、その奥に拡がる広々とし…

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