RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ユートピアだより』ウィリアム・モリス 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 目覚めるとそこは二十二世紀のロンドンーー緑かがやき、水は澄み、「仕事が喜びで、喜びが仕事になっているくらし」。社会主義者・美術工芸家モリスの実践と批判、理想と希望が紡ぐ物語。ユートピアの風を…

『法王庁の抜け穴』アンドレ・ジイド 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 無償の行為を実践して意味なき殺人をするラフカディオ、奇蹟により改宗したアンティムの破綻、地下室に幽閉されている法王を救い出すためと称して詐欺を働くプロトス……。複雑多岐な事件の発展の中に、人間…

『ジーキル博士とハイド氏』ロバート・ルイス・スティーヴンソン 感想

こんにちは。 RIYOです。 今回はこちらの作品です。 医学、法学の博士号を持つ高潔な紳士ジーキルの家に、いつのころからかハイドと名乗る醜悪な容貌の小男が出入りするようになった。人間の心にひそむ善と悪の闘いを二人の人物に象徴させ、“二重人格”の代名…

『肉体の悪魔』レイモン・ラディゲ 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 青年期の複雑な心理を、ロマンチシズムへの耽溺を冷徹に拒否しつつ仮借なく解剖したラディゲ16歳から18歳のときまでの驚くべき作品。第一次大戦のさなか、戦争のため放縦と無力におちいった少年と人妻との…

『雨のしのび逢い』マルグリット・デュラス 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 若い未婚の女性は結婚に憧れている。だが、若い女性たちの夢見ているほど、安定したものだろうか。また純粋な状態のものだろうかーーこうした疑いを抱いた方はこの小説を読まれるといい。この小説の主題は…

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