RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『無伴奏ソナタ』オースン・スコット・カード 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 生後6ヵ月でリズムと音程への才能を認められ、2歳にして音楽の天才と評されたクリスチャン。人里離れた森の奥で、いっさいの人工的な音から遮断され、ただ鳥の声や風の歌声だけを聴いて育った彼は……表題作ほ…

『あしながおじさん』ジーン・ウェブスター 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 お茶目で愛すべき孤児ジルーシャに突然すてきな幸福が訪れた。月に一回、学生生活を書き送る約束で、彼女を大学に入れてくれるという親切な紳士が現われたのだ。彼女はその好意にこたえて、名を明かさないそ…

『黄金の壺』エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ドイツ・ロマン派の異才ホフマン自らが会心の作と称した一篇。緑がかった黄金色の小蛇ゼルペンティーナと、純情な大学生アンゼルムスとの不思議な恋の経緯を描きつつ、読者を夢幻と現実の織りなす妖艶な詩の…

『犬と独裁者』鈴木アツト 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 革命時代のソ連を生き、小説『巨匠とマルガリータ』を遺したミハイル・ブルガーコフは死の前年、「モスクワ芸術座」の依頼で、独裁者スターリンの評伝劇を書き上げるも、上演禁止の告を受けた。この史実をも…

『白の闇』ジョゼ・サラマーゴ 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 「いいえ、先生、わたしは眼鏡もかけたことがないのです」。突然の失明が巻き起こす未曾有の事態。運転中の男から、車泥棒、篤実な目医者、美しき娼婦へと、「ミルク色の海」が感染していく。善意と悪意の狭…

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