RIYO BOOKS

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主に本の感想文を書きます。海外文学が多めです。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『紙の民』サルバドール・プラセンシア 感想

こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 サルバドール・プラセンシア『紙の民』。これは奇書と呼んで差し支えないと思われます。メタフィクションは数多の表現で、数多の作品が世に出ていますが、ここまでメタ表現を〈体感〉できる作品はあまりあり…

『外套・他』ニコライ・ゴーゴリ 感想・読み比べ

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちら。 ニコライ・ゴーゴリ「外套」です。この訳本はもう手に入らないかもしれません。個人的にこの講談社文芸文庫が一番楽しむことができました。訳者は吉川宏人さん。名訳です。 “我々はみなゴーゴリの<外套>から出…

『罪と罰』フョードル・ドストエフスキー 感想

こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 ドストエフスキー『罪と罰』です。トルストイと並ぶ19世紀ロシアのリアリズム文学代表作家。1866年にこの作品は世に出ました。 鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善…

『ドグラ・マグラ』夢野久作 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 夢野久作『ドグラ・マグラ』です。 日本の三大奇書と言われる内の一冊です。 「ドグラ・マグラ」は、昭和10年1500枚の書き下ろし作品として出版され、読書界の大きな話題を呼んだが、常人の頭では考えられ…

『動物農場』ジョージ・オーウェル 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 ジョージ・オーウェル『動物農場』です。 人間たちにいいようにされている農場の動物たちが反乱を起こした。老豚をリーダーにした動物たちは、人間を追放し、「すべての動物が平等な」理想社会を建設する。…

『未來のイヴ』ヴィリエ・ド・リラダン 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 ヴィリエ・ド・リラダン『未來のイヴ』です。 この作品は1886年に発表されました。「アンドロイド」という言葉が世に向け初めて用いられた作品です。 恋人アリシヤのヴィナスのような肉体、輝くばかりの美…

『十二人の手紙』井上ひさし 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 井上ひさしさんの『十二人の手紙』です。 キャバレーのホステスになった修道女の身も心もボロボロの手紙、上京して主人の毒牙にかかった家出少女が弟に送る手紙など、手紙だけが物語る笑いと哀しみがいっぱ…

『ポーカー・レッスン』ジェフリー・ディーヴァー 感想

こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 『ボーン・コレクター』のリンカーン・ライム・シリーズが有名なジェフリー・ディーヴァー。本書は短篇集です。16作品、これら全てにどんでん返しがあります。騙されるものか、という思いが読み進めるにつ…

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